初めての四国遍路3 (土佐一国16寺 区切り打ち)


    1.  平成16年7月30日(金)から8月2日(月)まで     1番から12番
    2.   平成16年8月 7日(土)から8月8日(日)まで    13番から23番
    3.  平成16年9月3日(金)から9月5日(日)まで     24番から32番
    4.  平成16年10月2日(土)から10月4日(月)まで   33番から43番
    5.  平成16年11月12日(金)から11月14日(日)まで 44番から53番 
    6.  平成16年12月11日(土)から12月13日(月)まで 54番から66番 
    7.  平成17年1月8日(土)から1月10日(月)まで    67番から80番
    8.  平成17年2月11日(金)から2月13日(日)まで   81番から88番、1番、高野山へ

 初めての遍路です。       


 三回目の旅です。前回の二回で阿波23寺を 打ちました。今度は、土佐です。

 高知高速フェリーが、甲浦寄港を再開した のですが、隔日運行です。残念ながら、9月3日 の夜の運行はありません。
 
 大阪から室戸岬に夕方から車で行きます。5時間予定です。無理をいって、旅館に部屋を準備してもらいました。








日時 行程 出会い 人・自然 時々の思い
9月3日
(金)


17:30
大阪から高知に仕事もそこそこに、出発しました。 カーナビは、室戸まで260km。 ホテルニュー室戸。
海洋深層水風呂があんなにしょっぱいなんて。
日和佐を過ぎて、快適なドライブでなんと9時半に着きました。「もっと遅いといってたのに、ありがとう。」と逆に感謝されました。

9月4日
(土)


5:30
曇り空の切れ目から、明星が!
残念ながら、朝日は見えませんでした。
室戸の荒波の音が一晩中。眠れませんでした。
泊り客は、私たちともう一人。若い青年へんろ。小坊主さんのように穏やかな方。

 宿のおばあさんにお茶と夕顔の実をいただきました。

8:00 青年大師像に会いに。
おばさんが入り口をあけてくれました。

中台八葉院!声明が聞こえてきます。反対側が阿字観道場です。
一番乗り。なんと大師像の後ろに、涅槃像が、後ろ向き。

大師は東向き。涅槃は西ですから。
大師の足の下(胎内めぐり?)。胎蔵界曼荼羅の諸仏がいっぱいです。こねこが4匹。杖にじゃれて抱きつくんです。今日はきっといい日です。

8:30 みくろど

大きな二つの洞窟(社)があります。
大師が虚空蔵求聞持法を修行した洞窟。
大師は何を見たのでしょう。荒れ狂う波。岩に砕ける波音。いや、そのはるか向こうの水平線だったのだと思います。
9:24



9:50
へんろ姿。
「泣きにきて 室戸の波に 噛みつかれ」句碑
岬まで、荒磯道を歩き、迷った末やっとユースの看板下からへんろ道へ。
きついのぼり坂を、室戸の恐ろしい波音に迫られながら登りました。
若い女性の二人づれへんろさんと抜きつぬかれつ。声もでない。
「背負うもの 背負い直しの へんろ旅」(pii)
695m

25分で
←求聞持堂

  一夜建立の岩屋→

(奥の院)お薬師様です。
9:50



10:50
第二十四番
最御崎寺
(ほつみさきじ)
のぼりきった先には、仁王門。虚空蔵菩薩の寺。
真言百万遍は無理だけど、私も宇宙の声が聞こえるだろうか。
のうぼう あきゃしゃ きゃらばや おん ありきゃ まりぼり そわか
「空海」とは、「水平線」=「金輪際」ですね。

鐘石を小石でたたくと、冥土まで響くそうです。
11:25
帰り道。 本堂奥のへんろセンターで、鈴を買いました。
音色は、極楽の音?!
来る前の計画なんて無駄ですね。今日は、行けるところまで。
 道の駅で、足湯あり!
深層水アイス。
12:10

12:40
第二十五番
津照寺(しんしょうじ)
まっすぐに急な階段。途中に鐘楼があり、鐘を撞きました。
写経大師。
龍に絡まれています。
道幅が狭い坂道。 エンジンが焼けて焦げ臭くなっています。 車窓から、お茶のお接待。手を合わせ見送っていただきました。 ありがたいです。安全運転!
1:05

1:40
第二十六番
金剛頂寺(こんごうちょうじ)

お薬師様。十二神将。前に愛染様と不動尊。大感動です。
眼下に室戸の海!
途中で昼食。 土佐湾を望むレストラン。
この時、水平線に気づきました。
上り坂で、島根県の方にお接待。お札をいただきました。 私は、金や錦の方より白の方がいいな。
3:00

3:50
第二十七番
神峯寺(こうのみねじ)
さすが神の峰。読経の時、雷が!お応えくださった。
歩くのもやっとのおばあさん。目と目でごあいさつ。
階段の皐月は、見事です。名水をいただきました。
5:10
もう5時までには、28番に着きそうにありません。 今夜は、「ホテル黒潮」。
お遍路パック。 やっぱり夕ご飯には、かつおのたたき。
朝食は、しらすの釜揚げがたっぷりでした。
9月5日
(日)


7:40

8:10
第二十八番
大日寺(だいにちじ)
朝一番のお参りです。偶然誰もいませんでした。大きな声で心経です。
奥の院は、爪彫り薬師様。穴の開いた石がいっぱい。
参道は、2m幅。
下に止めて歩くもよし。
南国ICから高速。
25分で到着です。
出会いの醍醐味。 青年へんろにお接待。
「白いお札ですみません」と。いえいえ代わりにあるいていただいてるんです。
手を振ってずっと見送ってくれています。どうしてみんな、あんなにいい顔なのでしょう。
8:40

9:00
第二十九番
国分寺(こくぶん
じ)
格式が違う智山派の寺院。
かやぶきの本堂です。
酒断ち地蔵。私には無縁です。飲みませんから。
9:30

9:55
第三十番
善楽寺(ぜんらくじ)                 
車を下りて、菅笠を被ると写真を撮られました。休日のカメラおじさん。 たくさんのへんろの方。先達の方がツアーガイドのようで、あまり良い感じではなかったです。へんろ姿も慣れてきました。 地蔵堂には地蔵様がいっぱいでした。
10:10

10:40
第三十番(奥の院)
安楽寺(あんらくじ)
もうひとつの三十番。なのに誰もへんろさんがいない。
納経所には、若いお坊さんでしょうか。丁寧でしたよ。
ちょっと寂しいです。ガイドにもあまり出てないし。
善楽寺の納経所で聞きました。
11:05

11:50
第三十一番
竹林寺(ちくりんじ)
高知市内を南下。五台山をぐるっと回って、大きな寺院。
観光バス。団体へんろ。
老夫婦が、ゆっくり階段を下りてきます。支えあう手のしわが年輪です。
こんにちはというと、ようおまいりに!って。
また、アイスクリン。
予定の12時を回ったのですが、なんとかもうひとつ32番に向かいました。
12:10

12:35
第三十二番
禅師峰寺(ぜんしぶじ)
今回の旅の最後のお寺。
大きな岩に石像がたくさん。最後の読経。旅の思いを合掌。
やっぱりお接待用のお茶が残ってしまいました。
高知ー大阪300km 帰りは、高知から香川、徳島、淡路、明石、大阪です。
5時間で帰りました。
四国を去るのが辛いです。
お接待。出合った人から
仏の優しさをいただきました。
 おじさんから、左の肩のほうに、オーラが出てるよって。両肩から出るようになりたいな。
 きっと懺悔が本当に心地よくなってきましたから。罪・咎のあの意識を真っ向から見つめたい。逃げないで!

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