初めての四国遍路4 (土佐・伊予 11寺 区切り打ち)


    1.  平成16年7月30日(金)から8月2日(月)まで     1番から12番
    2.   平成16年8月 7日(土)から8月8日(日)まで    13番から23番
    3.  平成16年9月3日(金)から9月5日(日)まで     24番から32番
    4.  平成16年10月2日(土)から10月4日(月)まで   33番から43番
    5.  平成16年11月12日(金)から11月14日(日)まで 44番から53番 
    6.  平成16年12月11日(土)から12月13日(月)まで 54番から66番 
    7.  平成17年1月8日(土)から1月10日(月)まで    67番から80番
    8.  平成17年2月11日(金)から2月13日(日)まで   81番から88番、1番、高野山へ

 初めての遍路です。        

 四回目の旅です。前回の二回で阿波23寺をそして二回で土佐を、伊予宇和島も。
 高知高速フェリーで、高知港に。
 
 フェリー高知です。また四国に。

 38番金剛福寺 手洗い場の亀。

 まだ、お大師様にお会いできませんが、 多くの人に出会ってます。








日時 行程 出会い 人・自然 時々の思い
10月2日(土)
21:20
大阪南港発
フェリー高知
南港に泊まっている何隻かのフェリーの中で一番小さいんです。
4000トン級。満員でした。
団体さんは、遍路ツアーのお年寄り。大学のクラブ。様々な人を乗せて。
10月3日(日)
6:40
いよいよ高知港に到着です。 あの五台山をまた見ました。
31番です。
今回は、何を学ぶのでしょう。 昨夜2:00頃、甲浦港着岸。
あの狭い港で船が1回転するんです。
6:50

7:36
第三十三番
雪蹊寺
(せっけいじ)
一番乗りです。でもゆっくりお参り。ご朱印を。三重のご婦人が二人。例の数珠の種をもらっています。私には、車だというとネズミ捕りの場所を教えてくださいました。 坊ちゃんカットの老人が庭で掃除の方とお話しています。そう、ご住職です。今日は機嫌がよさそう。
さあ出発 高知は道が狭いです。 今回も多くの歩き遍路の人と出会いたい。 噂の雪蹊寺も無事クリア。もう90歳近いんだって、ご住職はご機嫌。 今日は、日曜日。団体さんがたくさんいそうです。
7:53

8:14
第三十四番
種間寺
(たねまじ)
季節はずれのサクラが咲いています。
立派な真新しい本堂でした。もう、たくさんの方がお参りにこられています。
8km 最初のお接待。東京からの方。17日目ですって。
二人目は、車の窓から。
種間寺境内で、お接待用にお茶購入。2本。ビニール袋、ティッシュ。 出会いの喜びを求めて。ワクワクです。
8:45

9:05
第三十五番
清滝寺
(きよたきじ)
すごく狭い坂道を、対向車におびえながらどこまで登るのでしょうか。やっと到着。「流汗坂」
自家用消防車。動くのでしょうか。窓に「納経所」の看板。
ボールペン頂きました。
観音様の胎内めぐり。狭く真っ暗です。駐車場は、お寺の狭い境内。
目の前がお堂です。観音様の目の前に停めました。タクシーの運転手さんが誘導してくれました。
13km  ↓ 時間帯でしょうか。歩きの人がいません。遍路道が車道とちがうのでしょうか。 天気は、曇り。心配した雨はありません。 やっぱり内観したいですね。
9:38

10:10
第三十六番
青龍寺
(しょうりゅうじ)
「約束の地」独鈷山。170段の階段。
大師堂に、1mもある独鈷。
さわってお祈り。
60km 海岸沿いを走ります。 夏は、海水浴などで賑わうのでしょうね。 トンネルや歩道のない道は、歩きの遍路には怖いでしょうね。 長い道のりを思い出すには、いい距離なのかも。
11:24

12:10
第三十七番
岩本寺
(いわもとじ)
五体のご本尊。真言も大変です。本堂でお経の後、ふと見上げるとたくさんの天井絵。マリリンモンロー見ました。

売店で、輪袈裟入れを買いました。犬の「ひろ君」は眠っています。
七不思議は山の上や近くの川だということ。 歓喜天様。いつかご本尊を見たいものです。 帰りに駐車場で、足の不自由なおじいさんに「階段はきついですか」って。すぐそこですよといいました。
一人、不自由な足をひきずってお参りです。
59km レストランはない。 お昼ですが、日曜日はお休みのお店が多いです。 やっぱり、コンビ二。おにぎりです。
四万十のりオムスビ。
足摺を後回しに、39番へ。いま土佐道路建設中。山の中へ。
1:40

2:07
第三十九番
延光寺
(えんこうじ)

三人目のお接待。ふらふらしてる。なんだ、メールしてる。
今回から、飴を追加。
四人目は、女性でした。
今夜は中村市で泊まり、明日足摺へとか。
五人目は、東京の男性。

念願の亀のご朱印をおいずるにいただきました。21番鶴林寺で鶴の印。やっとここで亀に印。
「目洗い井戸」でパチクリ!最近、老眼で・・。
銅製?赤い亀がいましたよ。下の38番の亀とどちらが素敵でしょう。
逆打ち 四万十川まで戻り道。 帰りに土佐道路(無料)。 やっと四万十川沿い道路に。33番雪蹊寺の住職が教えてくれたネズミ捕り注意道路。 川面に、白鷺。漁師さんが、石を投げ入れて追い込み漁をしています。
半島のすごい道路を抜けると、足摺岬です。
3:30

4:05
第三十八番
金剛福寺
(こんごうふくじ)
着ました。室戸から足摺に。土佐最後の寺になります。波静か。ビローの道を抜け、天狗の鼻。灯台がこれからの私の道を教えてくれるでしょうか。
 本堂左に愛染堂。わたしの仏様です。一心に!亀のごとく、ゆっくり着実な日々を。さあ、七不思議へ。
足摺の七不思議
10月4日(月)
7:00
ホテルビロー園
お遍路パック。
団体の逆打ちツアー。夜中までカラオケです。どうも・・。
(不悪口)
あいにく、夜は雨でした。明日が心配です。鰹のたたきは、土佐の宿でフル出場です。
ジョン万次郎記念館が見えます。
大浴場は、誰もいません。一番乗りでした。心地よい疲れ。いい日でした。
健康に、必要とされる人のために長生きしないと。
80km 遠い 海岸沿いの長い道のり。 早朝から歩きの人を数人みかけました。でもお接待できませんでした。なんとか2人。 途中停車できない時や、見かけで声をかけにくい方。おおらかでなく、必死の感がある人。まだまだ、邪見が抜けない自分を責めています。
9:00

9:35
第四十番
観自在寺
(かんじざいじ)
今度は例の舟形ご宝印を。
晒しで手ぬぐいの大きさです。体の悪いところをさすって、ご宝号七反。肌に着けて。
大師堂。ちょっと開いていて、小さなお大師さまがいます。まわりが88が所めぐり。思い出しながら一回りしました。錦のお札が札入れ箱に!鈴木博さんと印刷されてました。欲しかったです。

托鉢のお遍路さん。
早生みかんを買いました。

五鈷杵。すごく重いです。持ち上げました。戸の隙間には、小さなお大師さま。
55km 宇和島 海はおだやか。月曜日は、日常ですね。 お接待セットにみかんを追加。
飴、みかんのスペシャルセット。
狭いトンネルが多く、歩きの方にはとても危険な道です。2kmなんてのもあるんです。
10:50

11:15
第四十一番
龍光寺
(りゅうこうじ)
到着直前の道は、車がぎりぎり。
ご本尊は、十一面観音様。白くきれいなお姿です。横の階段上がお稲荷さん。右には、七福神。
3km すぐ 朝の観自在寺から、大きなバッグに納経帳をいっぱい入れた二人ずれ。なんとか先にご朱印をいただきましたが、・・。 団体ツアーの前に先にもらってまわるようです。お祈りもしないんです。
大阪から一番遠いところにいます。四国を半周ですね。
11:23

11:45
第四十二番
仏木寺
(ぶつもくじ)
車を道に停めます。もたもたしてるとアイスクリンやさんのおじさんが、合図してくれています。帰りに買います。
久しぶりに、落ち着いたいいお寺。空は秋晴れ。歩きたいな。
16km 歩きの方がいません。 山に入ってきました。きっと遍路道と車の道がちがうんです。 ちょっと甘く、すっぱい思い。
お接待ができません。
12:14

1:05
第四十三番
明石寺
(めいせきじ)
今回、最後のお寺です。
広く大きな境内です。
ゆっくり、時間が許す限りいたいな。
すべてのお堂におろうそくと線香を。
ご朱印をいただきにいくと、例の大量印の二人が。さらに数名の団体の先達が。二十分くらいかかりました。
20km
あの39番であった足の不自由なおじいさんにまた出会いました。すれ違い。 山門横に、遍路道の道しるべ。44番までは、90km。すぐにすごい山道です。
やっぱり今の私には、歩くことはできません。改めて、歩き遍路のすごさを実感しました。
駐車場横に食堂。「大師うどん」。売店のマネキンがサンダル。1番霊山寺のは、ヒールでした。
1:35

2:00
十夜が橋 番外。大洲です。どうしても行かないと。大師が宿を断られ、橋の下で一夜を過ごし「まるで十夜の如し」と。貸しござ(通夜修行用)が。

特注の加持布団を奉納できる。おばあさんが静かにお参りされてます。
大阪まで388km 松山道 二時を回っています。
淡路島の道が通行止めでしたが
今日は通れるらしい。
大阪到着は、午後8時をまわっていました。全走行距離900km。 大阪は、3日間雨だったそうだす。
とうとう今回のお参りも終わります。4回目(2泊3日)で半分です。
ふと、思いました。あの足の不自由なおじいさん。どうして荷物だけでももたせてもらえなかったのか。20歳のとき祖母をおんぶして、お寺参りしたことがあります。すこしも恥ずかしくなかった。それなのに、どうして思い立たなかったのか。帰りとお参りのすれ違いだから?自分の時間ばかり気にしてたから?涙が出ました。自分のばからしさが。ものを差し上げるお接待ばかり考えていました。
 次の時には、絶対こんな恥ずかしいことをしないでおこう。階段の上まで送っていくくらいなんの負担もないはずです。お大師様に会いたいと思っていたのに、試されていたのかもしれません。鯖大師や食わず芋ではないですが、こんな私にお大師様が見えるわけがない。ごめんなさい。お接待の歩き遍路の全員が観音様(お地蔵様)でした。私に、無上の喜びと救いをくださいます。でも、品物ではなくもっと別の形でもお接待はできるはず。布施波羅蜜(無財の七施)。
 誓います。これからは、不自由をされているすべての人に、せめてお手伝いを惜しまないと。濁った汚れたわたしの感性を治してください。「お手伝いさせてください。」って、躊躇なく言えるようになりたい。できたらおんぶさせてもらいたいです。

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