愛染堂だより(7)(C)2004 RayLand   [岡山作東大聖寺]
                                    [神戸須磨寺正覚院]

愛染さんにお参りの日は、いつも雨。今日も雨でした。

早朝、大阪から中国自動車道を2時間半。岡山県作東の大聖寺という、あじさいの

見事なお寺に、参りました。残念ながら、愛染明王は33年に一度ご開帳の秘仏です。

こんどは、2024年とか。



どなたも内観の方がいらっしゃらず、ゆっくりお参りしました。お念珠を持ち、般若心経を

あげました。十三仏真言も。閉じられた厨子の前で、お線香・ろうそくを立て、しずかに

あげました。奥の小さなお庭は、まだ皐月が満開でした。寺院の横は、広大な紫陽花

の園です。鶯が、何羽も大きな声で鳴いています。あたかも浄土の如しですね。

ここは、かの宮本武蔵が育ったところです。やんちゃの武蔵がつるされたという

不死鳥の楓という大木が二本。その間を通って山門に向かいます。いいお寺でした。

 でも・・・やっぱりお姿が見たい。その一心で、今度は神戸須磨寺の正覚院に。

不慣れな道が、大渋滞。前を通過して裏に。偶然にも裏の駐車場前でした。

お導きでしょうかね。奥の院の三昧から、完全な裏口参りです。



折りしも、雨が激しくなる中を、本堂も後回しで須磨寺山門を逆に出て、正覚院です。

本堂が、ガラス戸で真正面に愛染さまがおられます。

誰もいらっしゃらず、一本線香、一本ろうそく。ご真言をあげていますと、奥からのぞく

人影が。らくだのシャツに老眼鏡にサングラス。内から鍵をあけていただき、とても

ご丁寧に説明をしていただきました。院住さんでした。なんども「こんな姿で」と詫びられ

ました。いいえ、ご親切なお言葉こそ最高のおもてなしです。感動でした。



三面六臂の愛染さま。左の第三手は、「法輪」をお持ちです。

そう、とても柔和なお顔です。

 おん まからぎゃあ ばさろ しゅにしゃ ばさら さとば じゃくうんばんこく

お堂の右横に、「阿字」の台がありました。



 ここ須磨寺の正覚院の右横には、「阿字観道場」がありました。初めて見ました。

やっぱり、今日はここで私を待っていてくださったんですね。さらに、「阿字観本尊」まで

見せてくださいました。きっと何かを、教えてくださっているんですね。・・・考えます。

あのおじいさん(院住さま)にいただいた「愛染せんべい」を食べながら、やっと求めた

白檀の腕念珠の香りが、いつまでも残っています。

明日から、肌身離さず腕念珠をしたいとおもっています。

今日もありがとうございました。

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