馬頭観音 「(C)2004 RayLand」

馬頭観音の頭上に馬の頭があります。普通は馬頭観音と呼ばれますが、梵名をそのまま訳して、大持力明王または、馬頭明王とも呼ばれます。忿怒の形相で表されるため、この形相で様々な苦悩や災難などの諸悪を粉砕します。また、馬頭観音は家畜や荷物を運ぶ馬の守り神として路傍の石仏にも多く見られます。六観音の一人です。

・梵名:ハヤグリーヴァ       ・真言:オン アミリト ドハンバ ウン ハッタ
馬頭観音 ハヤグリーヴァ
    種子カン 真言オン・アミリト・ドバンバ・ウン・パツタ・ソワカ

 これはこのままハヤグリーヴァという名前の神様がインド神話に出てきま
 す。馬のたてがみを持つ神で、ダーナヴァ族の王ということになっていま
 す。この観音は明王的な性格を持っていたようですが、日本の民間信仰の
 中ではいつの間にか農耕馬の守り神になってしまったようです。現在では
 競馬ファンでレース前に馬頭観音にお祈りしていく人もいるそうです。

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