別格札所
八十八ヵ所のほか、別格札所が二十カ寺あります。二回目のお遍路では、番外も参拝しました。
番号 | 札所名 | 住所 | ひと言ガイド |
1 | 仏王山 大山寺 (ぶつおうざん たいさんじ) |
徳島県 板野郡上坂町大山 |
大師が中興した古刹。唐の恵果阿闍利から授かった千手観音を安置した。 |
2 | 東明山 童学寺 (とうめいざん どうがくじ) |
徳島県 名西群石井町城の内 |
大師が幼年期に勉強したと伝わる。「いろは四八文字」はこの寺で創作したという話も。 |
3 | 月頂山 慈眼寺 (げっちょうざん じげんじ) |
徳島県 勝浦郡上勝町正木 |
大師が法力で悪龍を退治したと伝わる鍾乳洞の中を歩く「穴禅定」の行場で有名。 |
4 | 八坂山 八坂寺 鯖大師本坊 (やさかさん やさかじ さばだいしほんぼう) |
徳島県 海部郡海南町浅川 |
大師が法力で塩鯖を蘇らした逸話で知られる。宿坊があり室戸岬への宿泊地に利用される。 |
5 | 高野山 大善寺 (こうやさん だいぜんじ) |
高知県 須崎市西町 |
須崎の難所で大師が水難防止海上安全を祈願したのが始まり。「二ツ石大師」の愛称も。 |
6 | 臨海山 福寿寺 龍光院 (りんかいざん ふくじゅじ りゅうこういん) |
愛媛県 宇和島市天神町 |
大師が四国八十八ヵ所開創の御願成就を記念して設けた願成寺が前身。 |
7 | 金山 出石寺 (きんざん しゅっせきじ) |
愛媛県 喜多郡長浜町豊茂乙 |
猟師が鹿を追い、山中で金色に輝く千手観音と地蔵を見つけて堂宇を建立したのが縁起。 |
8 | 十夜ヶ橋 永徳寺 (とよがはし えいとくじ) |
愛媛県 大洲市十夜ヶ橋 |
厳冬期に橋の下で野宿した大師の逸話で知られる。橋の下には寝姿の大師像がある。 |
9 | 大法山 文殊院 (だいほうざん もんじゅいん) |
愛媛県 松山市恵原町 |
遍路の祖といわれる衛門三郎の菩提寺。近くには彼の八人の子供を葬った八塚もある。 |
10 | 西山 興隆寺 (にしやま こうりゅうじ) |
愛媛県 周桑郡丹原町古田 |
行基菩薩、報恩大師、弘法大師が修行したと伝わる。軒が美しい本堂は国の重要文化財。 |
11 | 生木山 正善寺 (いききざん しょうぜんじ) |
愛媛県 周桑郡丹原町今井 |
大師が一夜で刻んだと伝わる「生木地蔵」で有名。かつては境内で雨乞い祈願がされた。 |
12 | 摩尼山 延命寺 (まにさん えんめいじ) |
愛媛県 宇摩郡土居町土居 |
大師が足の不自由な人を法力で治した霊験談から、足の病にご御利益があるといわれる。 |
13 | 金光山 仙龍寺 (きんごうさん せんりゅうじ) |
愛媛県 宇摩郡新宮村馬立 |
本尊弘法大師像は大師が「虫除五穀豊穣」ほかの護摩修行満願の日に残したと伝わる。 |
14 | 邦治山 常福寺 椿堂 (ほうじざん じょうふくじ つばきどう) |
愛媛県 川之江市川滝町椿堂 |
椿堂の呼び名は、大師が病封じのために突き立てた杖から椿が芽吹いたという逸話による。 |
15 | 宝珠山 箸蔵寺 (ほうしゅざん はしくらじ) |
徳島県 三好郡池田町州津蔵谷 |
縁起によれば大師が金毘羅神の神託を受けて、本尊を刻み堂宇を建立したとされる。 |
16 | 巨ゴウ山 萩原寺 (きょごうざん はぎわらじ) |
香川県 三豊郡大原野町萩原 |
萩の名所。本尊は供物を盗みにきた鼠を杖で突いた逸話から「鼠つきの地蔵」といわれる。 |
17 | 五穀山 神野寺 (ごごくざん かんのじ) |
香川県 仲多度郡満濃町神野 |
大師が満濃池鎮護のため建立。その後、兵火で焼失し、長く廃寺だった。昭和初期に再建。 |
18 | 経納山 海岸寺 (きょうのうざん かいがんじ) |
香川県 仲多度郡多度津町西白方 |
大師の母親の故郷といわれる。大師堂には大師の産湯盥(たらい)が安置されている。 |
19 | 宝トウ山 香西寺 (ほうとうざん こうざいじ) |
香川県 高松市香西西町 |
開基は行基。弘法大師が中興した。本尊延命地蔵菩薩像は大師作と伝わる。 |
20 | 福大山 大瀧寺 (ふくだいさん おおたきじ) |
徳島県 美馬郡脇町西大谷 |
厄除け寺で有名。大師が修行した阿波太瀧嶽はこの寺がある大瀧山とする説もある。 |