軍茶利明王(ぐんだりみょうおう)(宝生如来)
軍荼利明王(クンダリ)は成立過程がはっきりしませんが、名前の通りクンダリーニの力を象徴した
ものではないかと思われます。一面八臂です。
五大明王中南方に位置。軍茶利とは梵語「クンダリ」を音写したもので、
言葉の意味は「とぐろをまくもの」となっています。特徴として身体の各部に蛇が巻き付いています。
この明王は主に、目に見えないが我々に悪さをする子悪魔を懲らしめると伝えられています。
又、不治の妙薬の甘露の信仰にも結びつきます。
軍荼利明王は宝生如来が変化した姿でその身体には蛇を瓔珞として身に纏った姿で表されます。
これは煩悩即菩提を意味しています。蛇には元々性的な力があるとされ、蛇を纏ったこの明王にも
同じ力があると信じられ、諸事を弁じる力があり、障害を取り除く力があるとされてきました。
真言オン・アミリテイ・ウン・パッタ。種子ウン。
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