不動尊祈願経

一心に祈り奉る 香の煙は幽(かすか)なれども
天に通じて天よりあま下らせ給え 
そのときに大日大聖不動明王
 五色の雲の中よりも
 
御身姿を現せ給う
ありや有りがたや
 
倶利伽羅不動や 
まんねん剣をさかばにかざせば
阿吽の二字が火焔となって
眺めて曼荼羅そわかの波を荒くれ 
こんがら童子が
こうべにあがって 
せいたか童子が受け取り給いて
悪病諸病を
 
からめとって
三つ石河原のせいはに祟(たた)りて
祈れや祈れ 叶うぞかなうぞ 懺悔懺悔
六根清浄
 
一より二けん 三界四はらい 五反の巻もの 
六根清浄 
七難即滅八方からめて 
九もつを整え十ぶに祈れば
 
神は清浄なさしめ給うぞ
ほんぎゃくまんじの大護摩供養
 東は日の本 
天照大神(あまてらすおおかみ)
鹿島に香取 生須の明神 
神體日輪(しんたいにちりん)
南は大唐(だいとう)
晴雲星辰(せいうんせいしん)
 西は天竺(てんじく)
三世の諸菩薩 
   
佛體月輪(ぶったいげつりん) 北は子の国 
出雲の御神(いずものおんかみ)
八百万神(はっぴゃくまんしん)
天も感応 
地神も納受 諸願も成就
 
御国はさらさら