准提観音経 2

                  長谷寺藏本の善無畏訳の「七佛倶胝佛母心大准提陀羅尼法」の読みをUPします。

  享和元年刊長谷寺藏本  「諸経全集」 表記は、現代語基本です。
七佛倶胝佛母心大准提陀羅尼法
ひちぶつくていぶつもしんだいじゅんでいだらにほう
獨部別行 唐無畏奉  詔譯
どくぶべつぎょう とうのむいぶ じょうやく 


 

 那摩颯多南
 (ナマサッタナン)
 三藐三没駄 倶胝南
 (サンミャクサンボタ クチナン)
 旦姪他
 (タニヤタ)
 奄者礼
 (オンシャレイ)
 主礼
 (シュレイ)
 準提
 (ジュンテイ)
 莎婆訶
 (ソワカ) 

總攝二十五部大曼荼羅尼印。
 そうしょうにじゅうごぶだいまんだらにいん

以二手無名指小指。相叉於内。
いにしゅむみょうししょうし。そうしゃおない

二中指直竪相柱。二頭指屈。
にちゅうししきしゅそうちゅう。にとうしくつ。

附二中指第一節。二母指捻左右手
ふにちゅうしだいいちせつ。にぼしねんさゆうしゅ

無名指中節。若有召請。
むみょうしちゅうせつ。にゃくうしょうじょう。

二頭指來去。
にずしらいこ

佛言此呪印能滅十惡五逆一切重罪。
ぶつごんしじゅいんのうめつじゅうあくがぎゃくいっさいじゅうざい。

成就一切白法。具戒清潔速得清浄。
じょうじゅいっさいびゃくほう。ぐかいせいけつそくとくしょうじょう。

若在家人。縱不斷酒肉妻子。
にゃくざいけにん。じゅうふだんしゅにくさいし。

但依我法無不成就
たんえがほうむふじょうじゅ

佛言若求成就先依壇法。
ぶつごんにゃくぐうじょうしゅせんえたんほう。

不同諸部廣修供養。
ふどうしょぶこうしゅうくよう。

堀地香泥塗之所建立。
くつちこうでいすししょこんりゅう。

以一面淨鏡未曾用者。
いいちめんじょうきょうみそようしゃ。

於佛像前月十五日夜。
おぶつそうぜんがつじゅうごにちや。

隨力供養。燒安悉香及清淨水。
ずいりきくよう。しょうあんしつこうぎゅうしょうじょうすい。

先當靜心無所思惟。
せんとうじょうしんむしょしゆい

念後結印誦呪。呪鏡一百八遍。
ねんごきゅういんじゅしゅしゅきょういちひゃくはちへん

以嚢匣盛鏡。常得將隨身。
いのうそうじょうきょう。じょうとくしょうずいしん。

後欲念誦但以此鏡。
ごよくねんじゅたんいしきょう

置於面前結印誦呪。 
ちおめんぜんけついんじゅしゅ

依鏡爲壇即得成就
えきょういたんそくとくじょうじゅ

佛言欲持此呪於十五日夜。
ぶつごんよくじししゅをじゅうごにちや

清淨澡浴著新淨衣。
しょうじょうそうよくじゃくしんじょうえ

面向東方半跏正坐。
めんこうとうぼうはんかしょうざ

置鏡在前。隨有香華清淨水諸物。
ちきょうざいぜんずいうこうけしょうじょうすいしょもつ

先當靜心絶思。念後結印印於心上。
せんとうじょうしんぜつしねんごけついんいんをしんじょう

誦此呪一百八遍。
じゅししゅいっぴゃくはちへん

誦此呪時能使短命
しゅしじゅじのうしたんみょう

衆生還得増壽。加摩羅疾尚得除差。
しゅじょうげんとくぞうじゅかまらしつしょうとくじょさ

何況餘病。若不消差無有是處
かきょうよびょうにゃくふしゅうさむうぜしょ

佛言若人一心靜思。
ぶつごんにゃくにんいっしんじょうし

誦滿二十萬遍四十六十萬遍。
じゅまんにじゅうまんへんしじゅうろくじゅうまんへん

世出世法無不稱遂
せしゅつせほうむふしょうすい

佛言若在家人。
ぶつごんにゃくざいけにん

平旦清水漱口。未葷血時。
へいたんせいすいそくみこんけつじ

面向東方對鏡結印。
めんこうとうほうたいきょうけついん

誦呪一百八遍。
じゅしゅいっぴゃくはちへん

如是不絶四十九日。
にょぜふぜつしじゅうくにち。

有吉祥事。准提菩薩令二聖者
うきちじゅうじ。じゅんたいぼさつりょうにしょうじゃ

常隨其人。心有所念
じょうずいごにん。しんうしょねん

皆於耳邊一一具説
かいおにへんいちいちぐせつ

佛言短命多病衆生。
ぶつごんたんめいたびょうしゅじょう

生月十五日夜。燒安悉香誦呪
しょうがつじゅうごにちやしょうあんしつこうじゅしゅ

結印一百八遍。
けついんいちひゃくはちへん

魔鬼失心野狐惡病。
まきしっしんやこあくびょう

皆於鏡中現其本身。
かいをきょうちゅうげんごほんしん

殺放隨意更再不來。増壽無量 
さつほうずいいこうさいふらいぞうじゅむりょう

佛言若人無福徳相。
ぶつごんにゃくにんむふくとくそう

求官不遷。對鏡常誦此呪。
ぐかんふせん。たいきょうじょうじゅしじゅ

福徳官當能稱遂 
ふくとくかんがんとうこくしょうすい

佛言若人欲有所作。
ぶつごんにゃくにんよくうしょさ

先當思惟准提聖者。
せんとうしゆいじゅんでいしょうじゃ

正念此呪具滿七遍端身。
しょうねんししゅぐまんしちへんたんしん。

少頃其身自然搖動。
しょうきょうごしんしねんようどう

即知能遂及以吉慶。
そくちこくすいきゅういきちけい

若身剛強向前向後。
にゃくしんこうごうこうぜんこうご

即知不遂必有災難 
そくちふすいひつうさいなん

佛言欲知此法成不成。
ぶつごんよくちしほうしょうふじょう

依法誦呪具滿七日。
えほうじゅしゅぐまんしひにち

便於夢中見佛菩薩及以華菓。
べんをむちゅうけんぶつぼさつきゅういけか

口吐黒物後喫白物。即知成就 
くとこくもつごけつびゃくもつそくちじょうじゅ

佛言此陀羅尼有大勢力。
ぶつごんしだらにうだいせいりき

至心誦持必當自證。
ししんじゅじひつとうじしょう

能令枯樹生華。何況世間果報。
のうりょうこじゅしょうけがきょうせけんかほう

若常誦持水火刀兵怨家毒藥皆不能害。
にゃくじょうじゅじすいかとうひょうおんけどくやくふのうがい

若卒爲鬼神傷死。結印誦呪七遍。
にゃくそついきじんしょうしけついんじゅしゅしちへん

以印印心皆令却活。
いいんいんしんかいりょうきゃくかつ

舍宅不安鬼神作禍。
しゃたくふあんきしんさくか

呪土四塊鎭之即去 
しゅどしこんちんしそくこ

佛言若人六親不和。不相愛念。
ぶつごんにゃくろくしんふわふそうあいねん

依法誦呪所向和合。
えほうじゅしゅしょこうわごう

聞名見身皆生歡喜。
もんみょうけんしんかいしょうかんき

凡所求無不遂心。況能結齊具戒。
ぼんしょぐふふすいしんきょうのうけつさいぐかい

一心清淨依法誦持。
いっしんしょうじょうえほうしゅじ

不轉此身即證菩提有大功力 
ふてんししんしょくしょうぼだいうだいくりき

佛言若人欲長生。
ぶつごんにゃくにんよくちょうしょう

於古塔及深山中。
をことうぎゅうしんさんちゅう

或淨房内依鏡爲壇。
わくしょうぼうないえきょういたん

具滿二四六十萬遍。
ぐまんにしろくじゅうまんべん。

青蓮華和安悉香燒。
しょうせいれんげわあんしつこうしょう

於睡夢中夢食仙藥。
をすいむちゅうむじきせんやく

或授仙方或於鏡中有五色光。
わくをきょうちゅううごしきこう

光中有藥隨意取食。即得長生
こうちゅううやくずいいしゅじきそくとくちょうじょう

佛言若依法誦持一心精勤。
ぶつごんにゃくえほうじゅじいっしんせいごん

功力説不可盡。此壇鏡法不得人見。
くりきせつふかじんしだんきょうほうふとくにんけん

若見即不好不成畢。
にゃくけんそくふこうふじょうひつ

須密之此法不可説自當證知。
しゅみつししほうふかせつじとうしょうち

隨意所求速得成就受勝妙樂
ずいいしょぐそくとくじょうじゅしゅしょうみょうらく

七佛倶胝佛母心大準提陀羅尼法
しちぶつぐていぶつもしんだいじゅんでいだらにほう

 
 准提観音印 (学研『印と真言の本』)

両手の薬指と小指を、互いに交差させて内に。
両方の中指をまっすぐ立てて柱にする。
両方の人差し指を折る。
両方の中指の先を着ける。

両方の親指を左右の手を捻る。
薬指の第二関節に「召請」の意味があり、
両方の人差し指には、「来去」の意味がある。








































































































































































































































































■七倶胝仏母心大准提陀羅尼経(地婆訶羅訳) ■七仏倶胝仏母心大准提陀羅尼法(善無畏訳)
■准胝観音