「祈願」といういのは、どのように祈ることなのでしょうか。
Q,普通に、お寺に行ってお参りをすることとは違うのでしょうか?
自分でお寺にお参りして、心に願うことを仏様にお祈りするのが本来の原型でしょうね。
でも、切にお願いするのでしたら、より本格的?ならば、 お寺でお護摩を焚いてもらったり、
ご祈祷をお願いしたりすることですね。 お守りを買うのも、ご祈祷をお願いして、絵馬を書いたり、
祈祷用紙で申し込んだり。いかがでしょう。それもご本人さんの気持ちだと思います。
聖天さんの食べ物断ちなんかも気持ちですよね。賽銭だっておいくら入れるかです。
すべて自分の気持ちだと思いますよ。もう一度、自分で今の気持ちが、おいくらなのか考えるのも、
信仰の本質を知ることかもしれませんね。
Q,聖天様は祈願のときに交わした約束を破ると命をとるといわれておりますが、
このときの祈願というのは、何かを叶えていただく、代わりに何かを断ちます。
ということなのでしょうか?ふつうにお賽銭をあげて、何かをお願いすることなのでしょうか?
聖天さまだけでなく、特に明王部や天部の仏様は、よくこういう「約束を破ると、バチ(仏罰)が当たる」と言われます。
これは、きっと仏教の由来によるものでしょう。元来、・・天などは、仏教の仏ではなくて、インドの土俗信仰の神だった
のです。だから、仏(釈迦)の弟子になっていくのですが、信仰の一部に過去の部分が残っているとか、性格的にきつ
いという伝承があるわけです。また、「教令輪身」といって、私たち衆生に教えを説くときに、如来、菩薩などは、私たち
の罪を背負ってくださって、うけとってくれる。明王は、怒り(憤怒)の姿で、私たちを脅かす?怯えさせる?ことによって、
お教えをくださる。そして、天部の仏は、「契約(約束)」をもって、破ると「罰を与える」ことを示して、私たちを導いてくだ
さるのだと、考えます。
祈願(お祈り)は、純粋なものです。ただ、受け止め方ですね。あなたが、自分に一番合っていると思われる、
「お祈り」のスタイルを持てばいいのだと思います。いかがでしょうか。
http://www.sakai.zaq.ne.jp/piicats/rurinohotoke.htm