初先達顛末記

③ 2015年11月09日


おはようございます。昨日は、お四国(遍路)でした。思い出しながら、報告しますね。気持ちだけでも同行二人。さあ、出発です。

11月9日夜中の2:30。大阪堺から高速道路で、神戸明石海峡大橋で、淡路島。ざんざん降りの雨で、前も見えない。走っているのはトラックばかり。制限時速は、100km。いつもなら120kmなんですが、90kmくらい。でもほとんど車もいないんで、160km、2時間半なんですが、なんと2時間で着きました。はは。決して暴走はしていませんよ?!

5:40発の徳島線阿波池田行きで、鴨島駅6:11.やっと薄明るくなってきて、雨もほとんど上がっていますが、山の方は、雲海のようにすそあたりが、雲です。・・行くのは、そちらなんですがね。

6:40の11番藤井寺。ご本堂の天井絵の龍がみごと。大師堂の左右の壁の絵もきちんと説明しましたよ。今回は、11番も12番もびんずる尊者がおられます。教え子に「お腹をさすって、自分のお腹かも」って。持ってるお数珠でまたさすって、持ち帰らせます。11番は、お薬師さん。

お参りしていましたら、5人ほどのお仲間が、12番への道に。7:00納経を済ませて、いざ「へんろころがし」に向かいます。・・この時は、まだ元気だったんですけどね。

三つの山を、登って、下りて、登って、下りて、登るんです。
標高が、40-440-500-745-400-700mなんですよ。皆さんが認める、四国遍路最大の難所「へんろころがし」です。・・88もある札所の、なぜ12番なんて早く最大なんでしょうね?わたしは、みなさんに、「試されてるんですよ!でも、越えたら、自信になりますよね。もう大丈夫、これからは、どんな苦難も越えられますよ。」って、説明させていただいてます。

途中でであった方々は、先発の中年グループ。後から軽く追い越していった、大学生3人組。最後の坂道の終わりで合流した方です。いつもそうですが、お遍路でであう方々はみんな仲間なんですよね。ご挨拶やお声かけ。うれしいですよね。

左右内の一本杉にお大師さんのちょっと手前で、学生さんに二回目の抜かれるときに、「もうすぐサプライズがまってますよ。」って、なぞかけしていましたら、大感動されていて、お大師さんの側で、お礼を受けました。ルートなど、ポイントをお知らせして、またまた焼山寺で、3回目会うんです。そう、遍路ではなぜか同じ人と3回会うんだって、ずっと以前先達さんに聞いていました。

実は、2回目の時には、私かなり足を痛めていまして、彼らに「もししばらくして、お寺に着かなかったら、途中で倒れているかも?」なんて、言ってましたら、お寺につぃたのを見かけたのか、駆け寄ってきてくれて、「来られましたか。心配してました。」なんてやさしいんです。さわやかな若者たちに出会いました。一人の女の子が、「私、人生の目標ができました。これから少しづつ、お遍路します。」なんて言ってます。・・いいやつら、でした。

さて、一番印象深かったには、難所の一番最後の坂道、もうすぐ終わりというところで、這うように上っている私のうしろから、それも這うようにこられる同年輩の方。おひとり。まあ軽装ですので、日帰り?上のベンチで、一緒に「ふうふうふう」やっと呼吸も収まって、ぽつぽつお話を。教え子が、ハッカ飴をお接待しています。

山門までのルートの説明と、今日中に徳島駅に戻りたいとのことで、バス停や時刻、乗り換えも説明をさせていただき、付かず離れずご一緒に。

山門からご本堂への階段も、足が上がらず、へろへろです。教え我は、なんか本堂前で、妙に興奮気味に、「ここまで連れてきてもらったことに感謝」なんて、殊勝なことをね。でも、予定では、朝7:00藤井寺で、5時間(平均?)弱で、昼過ぎに到着し、下のバス停まで下りて、13:15発の町営バスがいいなあなんて思っていましたが、到着が14:30なんと、7時間半ですよ。自己最長記録。ははは、「弱足さん!」なんとか、到着しただけでもよしです。今度の最終バス(3本しかないのですが。)は、16.31発。お山を下りるのが、5kmほどありますから、まあゆっくりと。

お山を下りて、杖杉庵。ここもあのおじさん遍路さんにも、ご説明していました。しばらくして来られて、「衛門三郎」のお話をさせていただきました。あの銅像は、お大師さんが三郎に石を握らせています。この石が、51番道後温泉の石手寺にあるんですよって。はは、

左右内のバス停(阿部酒店前)。また雲が山裾にかかってきて、辺りはすでに薄暗いですね。バス停近くの軒下に避難して、バスの来るのを小一時間。おじさんと、ぽつぽつお話。なんと一昨日仙台からおひとりで。「思い立ったんですが、なにも知識がなくて。」って。「今夜は、連泊している徳島駅前ほホテル。あしたが、13番から。」とか。今回はあと2泊ほどで、23番日和佐の薬王寺までの「阿波一国打ち」。次回は、室戸から「土佐一国打ち」したいです。」って。

16番観音寺の白衣の襟に「光明真言」の判がもらえる話と、20番鶴林寺の鶴の御朱印を白衣の背中に押してもらって、39番延光寺の亀の御朱印で「鶴亀」の印のお話。メモっておられましたよ。ついでに、明日の13番大日寺のご住職のお話もね。最後に、恥ずかしながらの私の緑の納め札に、HPのURLを書いて、今夜にも私の遍路日記を読んでいただきて、情報を入れていただけたら、初めてでも少しは愉快なお参りになれますように。

寄居中のバス停で、徳島行のバス。「雨乞いの滝羊羹」、明日も雨では申し訳ないのですが、おひとつ、教え子が、走って買いに行ってきました。ははは。どうぞご無事に、いいお参りができますように。・・・・・きっともうすぐ、15番国分寺あたりかな?時間があったらお庭も拝見と。阿波の青石。

そうそう、「府中駅」という駅の読み方。超難解です。答えは、「こう駅」
「府中=不忠」に通じるのを嫌って、「国府」にかけ、かつ「孝行」に通じるよう読ませたため、と言われているそうです。地名は難しいです。「麻植(おえ)」、「鬼籠野(おろの)」なんてのが、近くにありますよ。

とにかく、今も足がきついです。立ったり座ったり、段差がね。今日は火曜日で大学の聴講なんですが、無理!!ごめんなさい。一つの講義も休講なんで、受けたい内容なんですが、先生ごめんなさい。でもしっかり考えてますから。自主休講します。・・・・