シバ神 http://www.m-cross.co.jp/travel/india/siva/index.html
  (長い間、引用の表記をしていませんでした。以下の表記は、上記URLのシシカバブさんの引用です。)

インドの神話。ブラフマー、ヴィシュヌとトリムールティを形成するヒンドゥー教三大神の一人。

シヴァとは「吉祥な」という意味で、『リグ・ヴェーダ』では、暴風神ルドラの別称であった。
強力な破壊神であるルドラは、豪雨、雷などによって人間を殺す恐ろしい神であったが、
反面病を癒やす治癒神でもあった。ルドラは、モンスーンの神格化であり、破壊をもたら
すと共に、雨によって植物を育てるという二面性を持ち合わせていたのだ。

その二面性は、後のシヴァへと受け継がれることになった。

 創造神であるヴィシュヌも、シヴァの破壊がなければ役に立たない。

 シヴァは、破壊神という顔の他に「ナタラージャ(踊りの王)」とも呼ばれ、舞踏の神でもある。
他にも、シヴァには無数の別名がある。 以下、その有名な所を挙げると、
 ・バイラヴァ(恐怖すべき者)
 ・ガンガーダラ(gaGgAdhara, Gangadhara)(ガンジスを支える者)
 ・マハーデーヴァ(偉大なる神)
 ・シャルベーシャ(有翼の獅子)
 ・パシュパティ(獣の王)
 ・ナタラージャ(舞踏王) など、その名は1000を越えるという。

 シヴァの姿は、裸体に虎の皮を纏い、首には数珠と蛇を巻き付けた姿で描かれることが多い。
ぼさぼさの髪を無造作に束ね、手には三叉戟を握っている。

 目立つ特徴は、額に引かれた3本の線である。そしてそれに加え、額に「第3の眼」が描かれ
ている。シヴァの第3の眼が一度開くと、そこからは世界を焼き尽くすほどの光線が放出される
という。

 シヴァの持つ三叉戟も、重要なシンボルといえるだろう。それは普通、雷を表していると考え
られるが、ヒマラヤの峯の象徴ともいわれる。また、彼の身体が青白いのは、牛糞を燃やした
灰を身体に塗っているからだという。

 シヴァの住まいは、ヒマラヤ山脈にそびえるカイラーサ山である。その根元にはガンジス河が
流れているとされている。仏教では「鶏羅山」と呼ばれるこの山は、標高約6700mの山として、
実在している。
 そこで、シヴァはデーヴィーと呼ばれる数多くの妻達と暮らしている。しかし、もっとも有名なのは
パールヴァティーだろう。そして、その間に生まれるのが、ガネーシャとスカンダである。
また、シヴァの乗り物はナンディンという聖なる牛である。

 シヴァ神崇拝の、最も特徴的なのはリンガ崇拝だろう。
リンガとは、抽象化されたシヴァの男性器である。大小様々なリンガがあるが、通常は、ヨーニ
と呼ばれる女性器を象徴した台座に乗せられ、崇拝されている。この様な生殖器崇拝は、
本来のアーリア人にはなく、ヒンドゥー教の時代になり土着信仰と融合した物だろう。

<第三の目>

インド人が眉間にテッカといった赤い印を付けているのを、不思議に思ってる人もいるだろう。
これは第三の目ともいって、チャクラのアージュニャーに位置する。
シバ神の眉間にも、もう一つの目がある。この第三の目がシバ神の眉間に出来たのには
以下のような話がある。

『シバ神は瞑想をよくする。 一度やりだすと数百年はあっという間に立ってしまう。
妻のパールバァーテー は,夫が遊んでくれず退屈してしまう。そこでパールは、
背後から、手でシバ神の目を覆ってしまう。すると世界は真っ暗闇になってしまい、
全世界は滅亡の危機に陥ってしまう。

シバ神は慌てたが何で目の前が暗いのかよく分かっていない。
どうしたらいいかと、力んでいると、眉間かパカッと開きもう一つの目が出てきたの
である。そして、その目から強烈な光を放ち世界を救ったのである。』

※テッカ    色は赤色とは限らない。またペイーズリーなどのいろんな形が有り、
       女性にとってはファッションの一部にもなっている。
※チャクラ   別紙参照

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