初めての四国遍路6 (伊予 10寺 区切り打ち)


    1.  平成16年7月30日(金)から8月2日(月)まで     1番から12番
    2.   平成16年8月 7日(土)から8月8日(日)まで    13番から23番
    3.  平成16年9月3日(金)から9月5日(日)まで     24番から32番
    4.  平成16年10月2日(土)から10月4日(月)まで   33番から43番
    5.  平成16年11月12日(金)から11月14日(日)まで 44番から53番 
    6.  平成16年12月11日(土)から12月13日(月)まで 54番から66番 
    7.  平成17年1月8日(土)から1月10日(月)まで    67番から80番
    8.  平成17年2月11日(金)から2月13日(日)まで   81番から88番、1番、高野山へ


  

  57番栄福寺で

 もう66番まで打ちました。
阿波・土佐・伊予です。とうとう讃岐に。






12月11日(土)
6:10
さあ、6回目のお遍路です。
まだ暗い早朝、伊予今治に!
真夏に打ち始めて、もう真冬です。 思えば、遠くにきたものだ。
大師には、まだお会いできません。
第五十四番
延命寺(えんめいじ)
10:18

11:00

ちょうど4時間で到着。今回の打ち始め。

山門横に鐘。最初の鐘です。
駐車場左丘上に有名な鐘。でもつけないです。

駐車場には、車の肉まんやさん。「こんにちは!」って。今治は、タオル産業の町。参道に遍路たおるが。
11:30
出発
今日宿泊予定のホテルで自転車を借りました。(無料) しまなみ街道ができて、町中でレンタルチャリンコ借りれます。 方角がわからなくて、初めから迷ってます。
初の自転車遍路に挑戦です。
第五十五番
南光寺(なんこうぼう)

11:46
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12:17

山門は、四天王。毘沙門様です。今回は、この方が主役に。

立派な山門です。でも、中ががらんとした感じ。

上が本堂。右に薬師堂。山門右横が、大師堂。
第五十六番
泰山寺(たいざんじ)

12:33
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13:12



ちょっとお寺の感じがしない。
山門がありません。仁王さんは、本堂右横で、山門ができるのを待っておられます。

大師お手植えの松。
ご本尊は、地蔵菩薩。
駐車場には、お不動さんがおられました。

おここさんに教えてもらった「千枚通し」。
7mm×2cmほどのオブラートのような紙に「南無延命地蔵菩薩諦信」と書いてある。お水に浮かべて、ご真言をあげて飲みます。薄いので本当に千枚ありそうです。1000円。
18℃
暑い。
慣れない自転車(3段変速)。
歩き遍路道を。あぜ道は、もみじの錦。
第五十七番
栄福寺(えいふくじ)

13:30
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14:10

山すその小さな寺です。勝岡八幡宮のお寺とか。

奇跡の松葉杖。乳母車も奉納されてます。阿弥陀如来にお祈りしました。
大師堂の欄間は、干支です。正面の左、亥はわかったんですが。。

「お願い地蔵」。実はこのすぐ横に自転車をとめました。ご夫婦の歩き遍路が二組。ご挨拶しました。
いよいよ遍路路も山に向かいます。 犬塚。右が犬塚池の土手。きついのぼり道です。
 栄福寺と仙遊寺兼務の住職の愛犬が、同時に鐘が鳴って困って入水したという池。
 胸が痛いです。忠誠とは?愛が苦痛とは!きっと浄土にいるでしょう。
 お遍路道にビニール袋が落ちてました。サイトで遍路のごみ問題を見てましたから、すぐに拾いましたよ。ちょうど遍路用?トイレがあるんです。
実は、この道がすごくって、池の周りの道は幅50cm。最後は、車道手前で階段でした。自転車を担いで。へとへと。
 ちょっと車道を遠回り。しばらく行くとつづら折の坂道です。そばの農小屋に自転車を停めて、歩きで坂道をあがりました。
 仙遊寺は、山の上です。
不動池
14:54


第五十八番
仙遊寺(せんゆうじ)

15:20
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16:00
お寺の入り口不動池に休憩所。ビニール袋にみかんがいっぱい。お接待ですね。ありがとう!

この山門までが遠かった。車では、この前を通過。歩きですからここからのぼります。
大師お加持水。五郎衛門坂。

やっと上りきってご本堂。千手観音さま。中に入ってお祈りです。
老婆がお参りに。「背負わせてください。」って言いました。「怖いから」と。はらはら見てました。

鐘を撞きました。今治の町を見渡す山の上。大師堂です。ちょっとお気に入りのお寺。
天然温泉の宿坊がありますね。
 帰り道ですれ違ったご夫婦。今夜はここで泊まりますって。「早いですね。」(夫)「自転車が下の小屋前にありましたね。」(妻)
 きっちりばれてました。
今度は、山の上から下り道。
ちょっと遠い。

今治の町。向こうがしまなみ街道の橋です。
下りは、自転車ならではの、高速です。
快適なのですが、日のかげり寒くなってきました。
第五十九番
国分寺(こくぶんじ)

16:30
  l
16:50

やっとのことで到着。もう時間も遅いので、先にご朱印を。
寒い!

お薬師さまです。この壺の左には、握手大師がいます。やっぱり右手だけがよごれてる。握手!
壺の周りをご真言を唱えてまわります。「おんころころせんだりまとうぎそわか」
入り口前で自転車をとめてると、お兄さんが走ってきて「おせったいです。」とハンドタオルを。
 門前のタオル屋さん。注文タオルもあります。帰りに見せてもらおうと思ったら、閉まってました。ありがとうございます。

 ホテルに帰ったのは、もう17:48.
真っ暗です。寒いし、方角がわからないし。
12月12日(日)
8:10
出発です。

いよ小松ICで下りて、黒瀬湖を通り横峰寺別院に。あの台風で横峰寺には行けません。左の写真で、右にいかないで。張り紙があります。
今回始めてのお接待。京都の青年でした。車を止めて、頑張ってっていいました。25日目とか。みかんと軍手。
途中の道は、何箇所も崖崩れや道路の陥没でした。一番凄かったのは、道路の一部が川に落ちていましたよ。

 秘かに予習していて、極楽寺という寺に行くつもりです。
9:00

極楽寺

9:50

なんとご本尊が大日如来。両脇待は、不動明王と愛染明王。
「金胎不二」です。
 とすると、私は不動さん?!

四国曼荼羅の寺。333段のきつい階段がほとんどいっきに。最初から階段に2匹のシバ犬が待ってくれていました。
 休憩で止まると、犬たちも止まって待っていてくれます。よその犬が吠えてきました。すると果敢にも攻撃に。もういいよって、歩き始めると付いてきます。本堂までお供してくれました。

「せいたか丸」と名づけました。

もちろんもう1匹は、「こんがら丸」。
50分もかかりました。
だれもいないご本堂に入らせてもらって、大きな声でお経をあげました。すごくうれしかったです。

私はいつも心経のあとご本尊、不動、愛染、大日、光明真言です。間違ってなかったという思い。
帰りの階段で、おばあさんにあいました。「もう少しですよ。」っていうと、地元の方でご先祖がこのお寺にいるとか。逆にねぎらってもらいました。今回の遍路一番のお気に入りのお寺です。
 「おんまからぎゃばさろうしゅにしゃばさらさとばじゃくうんばんこく」(愛染真言)
 「おんあびらうんけんばさらさとばん」
(両部界大日真言)
第六十番
横峰寺(別院)

10:10
  l
10:30

横峰寺は、完全復旧してからいきます。ご本尊を別院に移してくれています。おまいりしました。狭い道の反対側に納経所。お坊さんも寒そうで、コートを着てました。

ロープウェイに向かう人は誰もいない。
10:40発
10:50着

奥前神寺

奥前神寺は、鍵がかかっています。お線香も灯明もあげるところがありません。前に立って一心にお祈りしました。
 扉の隙間から、中を。
真ん中に、お大師様の御影?!

心経をあげていると、後ろから土を踏む足音が聞こえてきました。真後ろまで。そこで音が止まりました。
確かロープウェイには、3人の一般客だけ。ゆっくりしていてここにくる気配はなかったのに・・。と。
廻向文を済ませ振り向くと、誰もいないんです。

奥前神寺の右横がスキー場ですが、雪はありません。写真左上が成就社です。一山向こうですね。
11:30


成就社

12:40

本当は、ハーネスまでつけての決死の覚悟で石鎚山頂上の鎖場を夢みたのですが、冬場は危険ですから断念しました。
 遥拝できる成就社です。

左が本殿。こちらが遥拝所です。正面幣のガラス窓から石鎚三山が拝めます。本殿には、木製の大小の槌。ここには、石の槌が三つ。頭・肩・腰をとんとん。重い!

お山の入り口のご門です。
朝五時から夕五時まで開門です。時計が愉快でした。
 カラス天狗のストラップ。娘に合格守りを!
持ち帰った夜、娘は頭をとんとんたたかれる思いで目が覚めたそうです。私が連れ帰ったようです。うまくいくといいね。

12:40
山頂発のロープウェイで下りました。


この石鎚山は、修験道のお山です。
役の小角(えんのおずぬ)が正面です。
13:00

第六十四番
前神寺(まえがみじ)

14:10

歩きました。

逆打ちです。64番から61番へ。
凄い山門が見えたんですが、なんとそれは、石鎚神社の神門でした。下。右が前神寺の門です。

本堂右に薬師堂。護摩堂(石鎚社)。
ここにも石の槌があって、肩をとんとん。
14:15

石鎚神社

14:50




神門には、左大臣・右大臣。くぐってから結構長い参道です。本殿前の階段に、鎖の手すりがあり、付け替えた以前の石鎚山三の鎖でできています。登ったつもりで本殿参拝。
おいずる、菅笠姿で二礼二拍手。ずっと神主さんがにこにこみつめています。
 やっぱり石の槌でとんとん。
本当は歩く予定でしたが、午前中時間を使いすぎ。
15:00

第六十三番
吉祥寺(きちじょうじ)

15:40


 曇り空で、今にも雨が降りそうです。団体バスと同じコースになりそう。

 吉祥天のお寺です。くぐり吉祥天。お姿の下を、一心に。
七福神のお堂も行きました。
幸せが続きますように。


駐車場は、JAの場所で駐車料金300円。でも日曜日で閉まってる。帰りに郵便受けに入れてきました。

 あの「成就石」。2m離れて、目を閉じて金剛杖を前に近づいて、うまく杖が入ったら願いが成就!(当然一発で!)

 実は、杖を持たないでいき、車に取りに戻りました。いくら近くでも、杖を持たないのはだめですね。
15:45

第六十二番
宝寿寺(ほうじゅじ)

16:00

団体さんを抜いてたのですが、納経が大変です。ご本堂にお参りして、先にご朱印を。

 本当のご本堂は修理中。

一番古い道標はどれ?
16:05

第六十一番
香園寺(こうおんじ)

16:35
噂どおりの鉄筋のご本堂。大日如来の寺。最初は下でお祈りしました。両脇の階段を二階へ。
すごい!劇場のようで、椅子席が並んでいます。正面に大日さま、左にお不動さま。右には子供を抱いたお大師様。
 金色の大日如来です。
本堂左には、子安大師。何人もの人が、お百度を踏んでいます。
 帰阪した時、メールで松山の方がいつもここに祈願にこられてるとか。
 いろいろな方の願いが届きますようにと、私も祈念しましょう。
充実の一日でした。 この6回の旅の中でも、特に印象に残る一日でした。 雨模様です。早く帰って温まろう。 強行でしたので、疲れました。昨日の自転車で、足三里が痛くって。
12月13日(月) 休みを取って、今日一日余裕の日です。 とうとう伊予一国も最後です。 少し離れた三角寺に。
今治から車で1時間半。
9:30

第六十五番
三角寺
(さんかくてら)

10:10





一茶の句碑です。
『これでこそ登りかいあり山桜』
松山道三島川之江ICで下りて、地図ではすぐ?なんと狭いのぼり坂を行くと、がけ崩れで迂回指示。だんだん凄い山道に。雉の夫婦が、道を歩いてる。歩きの方を発見して、窓からみかんのお接待。

山門が鐘楼になっています。最後の寺との思いも込めて、一心に。

薬師堂。右手が、三角の護摩壇をつくり祈祷したという場所。石標。

讃岐へ

三角寺の納経所で、雲辺寺にいく「まんだらトンネル」は通行止めだと聞きました。台風の影響ですって。
車ですから、またあの凄い山道を引き返して、松山道三島川之江ICから大野原ICまで。そこからまんだらロープウェイ。
ロープウェイは、上のスキー場にいく若者と遍路の団体のミスマッチで満員です。
 座席を譲らない若者。座りたげなお年寄り。ちょっと愉快でした。もちろん私は、席を立って譲りましたよ。まだ元気ですからね。
11:20発の
ロープウェイ

第六十六番
雲辺寺

12:40発でおりました。

頂上についた私を迎えてくれたのは、毘沙門天の巨大な像でした。小高い丘に立っています。足下までいけます。したの堂に、なんとアジア製のびなやか像(真鍮)がありました。象の顔の仏様。

本堂の絵馬掛けがなすび。
左には、なすび石。一念で腰掛ます。絵馬もなすびの形でした。

大師堂正面、鐘楼の手前にまに車。本堂手前の「水堂」。自動感知で入ると水が出ます。

五百羅漢の等身大の像群。番号がふってあり、まだまだ設置中。本当に500体ですよ。

仏涅槃の石像です。
17:00
大阪着
もう讃岐です。今回は、ここまで。あと、22ヶ寺です。 石鎚山で、どなたかが私のところへきてくれました。お不動さん?お大師さん?毘沙門さん? 実は、わたしの回りでつぎつぎにいいことが起こっています。私には?私は、幸せを運ぶのが仕事なんですかね。

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