遍路4回目 土佐(2)

平成16年7月30日ー17年2月13日。初めての遍路でした。ほとんどが車。でも20%くらいは歩いたかな。
平成17年3月19日(土)ー18年3月4日まで。2回目の遍路でした。このときは別格20寺も。30%歩き。
平成18年5月3日ー平成19年8月5日まで。3回目満願。今度は、40%くらい?500km以上は歩きました。

   
     

平成19年12月23日(日)から4回目のスタートです。本当は、うるう年は逆打ちが流行します。でも、それは
5回目以降にします。「白い遍路札」最後のお参りです。点(札所)を線(歩き)でつなぐお参りにしたいな。
4周目の5 回目です。プチ逆打ちです。36-35-34-33番。さてさて。


1219日(金)

 500 もう待ちきれない思いで、車で大阪伊丹空港まで向かいます。
      真っ暗ですよ。
 6:00 いつものANAに。搭乗手続きは、何回やっても慣れませんね。
     手荷物を預けるとき、やっぱりライター(線香用)を入れていて、持込になら一個は
     いいですよと。あのかばんのレントゲンは、いつもドキドキです。
     
 710発 伊丹―高知 800
     すでに有名になったボンバルディア機ですよ。私は、プロペラ機がすきなのですがね。
     結構満席です。お仕事ですね、ほとんどがサラリーマン。ちょっと後ろめたいな。

             
     
     飛び立つときには、あたりも明るくなって、夜明けの神戸上空から淡路島です。
     40分しか飛んでいないのですよ。上がったらすぐに着陸準備。

     高知龍馬空港から JR高知駅までバスで、約30分。乗り換えて「宇佐」まで、60分。
     ところがです、高知駅に行って見るとすごいことになっていました。全面工事中。
     1年行かなかったのですが、駅前がまったく何も無くて、基礎工事中。
     バスのターミナルは北側です。駅はとてもモダンで、すごいですよ。
     残念ながら、駅に入っている食べ物屋さん、パン屋さんと喫茶店。コンビ二だけです。

              

     平日でもあるし、ひっそりしています。

 950 高知駅発―宇佐。バス停は、「スカイライン入口」。約50分ですかね。

 1040 晴天です。あの宇佐大橋を渡って、36番青龍寺往復。4km。
      お遍路さんにはどなたも会いません。

            

     あの懐かしい黄金大師の宿には、観光バスが一台あります。
     どうやら、団体さんがお寺にいそうですね。湿地帯を通って、階段に到着です。
     車のお参りが、ちらほら。
    
     問題13・・湿地帯から坂の上、国民宿舎土佐の坂道の途中から歩いて、さらに登ると36番奥の院があります。
            ちょっと変わった参拝をします。どうするでしょう?

           ヒント・・・東北の出羽三山湯殿山でもそうらしいですよ。


     ご本堂で、団体さんと会いました。まあゆっくり。しばらくは、騒然としていたのですが、
     みなさんがお帰りになると、だれもいない。音ひとつない境内です。
     静かに、お経をあげさせていただきました。南無・・・

           

     問題14・・宇佐大橋(スカイライン)をわたって黄金大師の三陽荘。明徳義塾高校。36番青龍寺です。
           さてこのお寺は、お大師様が中国から投げた○○が落ちたお寺です。なんでしょう?
 
           ヒント・・・東寺には五鈷、高野山には三鈷、そして42番仏木寺には、宝珠が落ちたそうな。


     階段下に納経所。横に恵果堂です。線香台には、まだ一本も跡がない。どなたもお参りで
     ないのです。ここは、あの「○○」が落ちた場所とされる、約束の地なのですよ。
     南無・・・。

          

 1200 大橋―35番清瀧寺まで、11km。2kmは打ち戻り。
     予定は、3時に流汗坂のふもとについていたらと思いながらです。

     砂浜で、パンのお昼。車が時々とおるだけ。だれとも会いません。
     潮騒が、聞こえています。何千年も繰り返し、止むことのない波の音。海ってすごいなあ。
     そんな、ぼんやりした時間が、大好きです。

     ホエールウォッチの町、鰹・マグロの町USA!そう宇佐は、ローマ字で、USAなんだ!
     また、学びます。見方を変えれば、イメージまで変わる。日本にあるUSA!オバマ(小浜)
     より、でっかいなあなんてね。

     今日は、峠越えは無理!ははは、塚地坂トンネル(870m)を通ります。
     なんと、自転車のやんちゃそうな高校生が一杯来ます。そう、明徳義塾です。チェックのズボン。
     見た目はやんちゃそうですが、みんないい子のようです。朝青龍さんも高校時代を思い出してね!
     青龍寺の階段でうさぎ跳び訓練して育ったんですよね。お不動様が見てますよ。

     そんなこと思いながら、とことこ峠のトンネルを越えます。坂道を下って高岡町に。
     町並みを通って、オレンジローソン前に着いた時にはもう15:00回っていました。
     ローソンの駐車場でへたりながら、あと5km(往復)が出来るかと自問自答しています。

     無理だ!今日は、ここで打ち止めにしよう。朝も早かったし、初日は体がついていかない。

 1530 土佐市のビジネスイン土佐で泊まります。素泊まり4,000円。いやあ、結構普通のホテル。
 18:00 消灯です。

1220日(土)
      もう夜中の2:00頃には、寝るのにも飽きていましたよ。
      1時間ごとに、目が覚めながらも、5時までがんばって寝ていました。
      だって、外はまだまだ真っ暗なのです。おそらくあの清瀧寺の流汗坂は真っ暗ですよ。
      明るくならないと行けませんものね。

 7:00 部屋で昨日ローソンで買ってきた朝食(おむすびとコーンスープ)を食べて、出発。
 750 35番清瀧寺到着。でっかいお薬師様。胎内めぐりもしましたよ。だってだれもいないのですから。

              

   問題15・・35番清滝寺へののぼりは、かなりきついですよ。境内には、めずらしく赤い大きな車があります。
           「納経所はあちら」の看板も。さて、どんな車でしょうか?

      
        ヒント・・・お薬師様の胎内めぐりもぜひ。山門は、歩きでないと階段を下りないとね。その天井絵みてね。

           

 8:30 34番種間寺まで、9.8kmの逆打ちです。到着予定は11:30。さてどんなものかな。
     坂をおりて、高岡町。

   問題16・・清瀧寺を下りて高速道路の下をくぐると、秋にはあの高岡町では、ちょっとした地元のスポットです。
           何がいるでしょう?渡り鳥が、飛来するのです。

           ヒント・・・地元の人が、みんな双眼鏡を持ってたんぼのあぜ道にいるんですよ。


            

   問題17・・35番の清瀧寺に向かうのですが、大きな川を渡ります。さて、この大きな川は、何川でしょう。

           ヒント・・・吉野川・四万十川に並ぶ四国三大河川ですよ。川原から北の山中腹に35番が見えますよ。


     もう迷いました。川の堤防に行きたいのですが、遍路地図がうまく読めない。
     歩き遍路道が、逆だとよく分からないのです。うろうろ、どうやら2kmほど遠回りでしょうか。

 9:30 やっとの思いで川の堤防に到着です。ここから2km行って、○○川大橋ですね。
     見覚えのある大銀杏や、記念碑など河原にも史跡があります。
     それにしても、本当にお遍路さんどなたにも会っていません。冬は本当に少ないですね。

     橋は、1kmほどあります。橋だけでも遠いのです。
     向こうの堤防をまた1km。おりて村の中を延々と。そうです。あの鰻の養殖場(産地偽装で有名になった)。
     
 1130 34番種間寺です。車のお参りがちらほら。初めて、鐘楼で鐘を撞きました。
     奥のご本尊はお薬師さま。横には大黒様が。

            

   問題18・・34番種間寺には、本堂の右手前に底のないひしゃくがたくさんかかっている安産薬師。さて、種とは
           五穀のことですが、五穀とは米・麦・粟・○・黍または稗ですね。○は、なに?

            ヒント・・・仏教では、ゴマが入るんですよ。


         

     もうお昼ですが、入り口の休憩所は、ご夫婦が散髪屋さんで、道沿いの入り口が理髪店。愉快ですね。
     このあたりには、食堂はありません。道の向こうに、雑貨店。パンを購入。

 12:00 33番雪渓寺まで6.3km。ゆっくりあるいて2:30頃到着ですね。

     2回歩いた道なのですが、遍路マークが見えないというのは、やはり不安で、何度も振り返りながら
     逆方向の視線で、シールを確認するのです。

     でも、やはり逆というのは、分かれ道でも視線が違う。迷う場所が異なるのです。欲しいときにマークが
     ないのです。そう、人生もきっと、そのタイミングで欲しい道しるべがないのですよね。見方を変えれば
     とても簡単なのに、方向が違うと、とても迷って苦しむのです。
    
    問題19・・今年は、「逆打ち」が、流行しています。4年に一度流行ります。今年は、○○○年だからです。

            ヒント・・・オリンピックの年。


     とても大きな教えをいただきました。「逆という発想、その難しさと新しさ」ですね。
     次回、きっと「逆打ち」しようと思いました。また、ときどき逆にあるいて、練習しようってね。

 1400 33番雪渓寺到着です。途中にやっと、お二人の遍路の方に出会いました。でも、お二人とも区切り
     のようですね。ご無事にと、お祈りします。

                

 14:50発 長浜バス停から、バスではりまや橋まで。早めに高知市内。うろうろ。
      3時過ぎに、お昼ご飯か晩御飯か?お腹がぺこぺこです。

     はりまや橋で、商店街に入って、おいしい高知の食事です。そう、鰹ですよね。満足です。
     
     はやくホテルに行って、もうゆっくりします。今日は贅沢に、高級ホテル。日航の旭ホテルです。

1221日(日)
     久しぶりの高級ホテルの朝食。ゆっくりして、日曜市に出かけました。
     なにしろ、飛行機が9時台か、12時台なのです。

        

     雨模様。なんとか曇っているうちに、日曜市から高知城。
     ここだけは、たくさんの人出です。見つけました!「ひがしやま」高知県のお菓子。(サツマイモの干し芋)
     「いも天」をいただいきながら、もう正月飾りが一杯ですよ。

          

     お城を抜けて、30番奥の院安楽寺。

     ここは、最初にお四国を打ったときにお参りしました。ご承知のように、30番の札所でもめたときのお寺。
     結局30番が二つあるのですよ。いま、御朱印をいただいている納経帖は、一番最初のもので、
     重ね印していただいています。きっちり、前のご朱印があるのです!最高です。

         

     問題20・・さて、現在公式?といわれる30番札所は、何というお寺でしょうか?

            ヒント・・・奥の院は、安楽寺。30番は、○楽寺。


     ちょうどお参りの時間帯だけが、雨降りでした。歩き出したら雨が止んでいます。ありがたいです。
     またはりまやばしまで、日曜市を一部もどって、うろうろ。ゆったりした時間を、いただきました。


 12:30 高知龍馬空港。少し遅れましたが、4時には家に着いていましたよ。
     平成20年、最後のお参りでした。今年は、あまりたくさんのお寺には、
     お参りできませんでした。
     でも、わたしの信仰心が、ずっと色あせず、ときめきを忘れずに、熱意を
     もって過ごしたいと思っています。
  
     この一年を振り返って、本当に私は幸せ者だと思っています。
     たくさんの周りの人々に支えられ、助けられて生きてきました。いったい
     何度、救っていただいたでしょうか。
     それらのすべての方々が、仏様です。「感謝」ですよね。

    これからも、「してあげた」なんて思わずに、「していただいた」感謝をわす
    れない人生にしたいなあなんて。

     




     問題13  答え・・・はだし
     問題14  答え・・・独鈷(とっこ)
     問題15  答え・・・消防車
     問題16  答え・・・なべ鶴
     問題17  答え・・・仁淀川

     問題18  答え・・・まめ
     問題19  答え・・・うるうどし
     問題20  答え・・・善楽寺
     





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