4. 年中行事
1月 |
1日 ちょうはい・・・今熊では三都神社、岩室は陶荒田神社に戸主が、お参りに行く。 4日 福わかし・・・(夜明かし)三日の夜は、夜なべをして寝ない。4日は休む。 四日雑煮 7日 七草雑煮 10日 えべっさん・・・三都神社、陶荒田神社双方。 11日 牛の雑煮 14日 日待ち・・・村中が寺に集まって、お日待ちさんに燈明を灯して一夜を明かす。この夜には、天照大神の天岩戸の話をする。 15日 とんど・・・日待ちの火を各家に持ち帰り、正月飾りなどを村のとんど場で焼き、その火で朝の小豆粥(正月の餅)を炊く。 16日 藪入り 20日 骨正月・・・「はつかしょうがつ、ほねしょうがつ」といって、元日の鯖を焼いて食べる。 |
2月 |
1日 二月正月・・・旧正月には、寒餅つきといって、かき餅をつくる。 3日 節分・・・「ひら」といって、人参や牛蒡の料理を作った。 初午 餅まき・・単独でしていたが、「おくろさん」に吸収された? 二の午 おくろさん・・・村の稲荷社に封じ込めたたぬきの「くろ」を祭る。三つの組でもちまわりで、毎年餅まきをする。 |
3月 |
3日 花見 彼岸 墓参り |
4月 |
3日 しがさにち(春事)・・草もちをついて、小豆のあん。今熊では16日にするが、これは神社が合祀した日で、3日から移ったという。 8日 おつきようか(卯月八日)・・棒の先に、うつぎ・もちつつじを挿して、各家の門に立てた。わらじと一緒にあげて、それをはいたら足が軽いという。早く下さないと縁談が遅いとか、高く立てると鼻の高い子どもが生まれるともいう。 |
5月 |
5日 節句・・・菖蒲・よもぎを束ねて屋根にあげる。夕方下して風呂に入れ、それで鉢巻をすると頭痛が治るという。 |
6月 |
29日 竜王祭 |
7月 |
2日 はげっしょ(半月生)・・「けつけ休み」と同じ日で、小麦粉を入れた餅をつく。これを「あかねこ」といって、きなこで練る。 |
8月 |
7日 七日盆・・初盆の家は、1日からまつり、14日に送る。初盆の家は、仏壇とは別に「あらだな」をつくる。杉とまめ藤のつるで「やから」をつくる。仏壇の花は、色花はいけない。 13日 先祖帰り・・経木を寺でもらう。 14日 朝は、ささげの粥となすびの浅漬け。昼は、そうめん。夜は、なんきんと飯。夜食に、丸いおむすびを供える。この日、一日で75回の「おちゃと」をする。 15日 送り盆・・茶がゆ、そうめん、夜は5種の膳をつくり餅をついて加える。この餅を「みやげ餅」という。なるべく早く、とんど場へ送って焼く。 16日 藪入り 18日 施餓鬼 23日 寺の地蔵盆・・昔は、高野講がしていたが、いまは組の持ち回り。 24日 辻の地蔵盆・・子どもが生まれた家は、名前入りの提灯を作り、奉納した。子どもたちに、お供えのお菓子と赤飯のおにぎりを配る。 31日 盆踊り |
9月 |
1日 はっさく・・・「はっさくぼたもち」といって餅をつき、仕事は休む。 2日 おもいだし・・はっさくの翌日から夜なべがはじまる。 15日 月見 |
10月 |
10日 宵宮・・餅つきとだんじりではじまる。岩室のだんじりは、三都神社と陶荒田神社の両方に宮入りした。 11日 秋祭り・・今熊では、「荒神ばらい」の神楽を三都神社に奉納する。 |
11月 |
3日 おおどんたく・・休みの日? 亥の日 亥の子・・わらの棒をもった子供たちが集まり、各家の庭をついてまわった。「いのこいのこ、いのこの晩に、重箱ひろて、中あけてみたら、ほこほこまんじゅう、はいってた。」各家では、お金やみかんなどをあげる。 |
12月 |
23日 事始め、門松、しめ縄・・・年寄りが作る。つけない家もある。 30日 餅つき・・・28日か30日。「つきの七日とひの九日と」といって祝い事 はしない。このころ、味噌を仕込む。 ばらそ・・・餅花。柳の木に餅をつける。米が実るように。6月の竜王祭に外していって食べる。 31日 年越し、おせちの準備・・おせちは、ごまめ・かずのこ・くろまめ・ごぼうの4種。大根・人参・牛蒡・小芋・高野豆腐の5種を煮る。焼き物は、刺し鯖。 |
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