共存

 H22.5月夕方、76番金倉寺駅で電車を待っ ていました。無人駅です。朝から、道に迷ったりくたくたで、曼荼羅寺からとぼとぼ歩いて、うつろでした。
 ちょうど、電車がきたので乗ろうとしたら、なんと車椅子の方が介護の方 と電車を降りようとしています。 「お手伝いできますか?」と声をかけていますと、なんと車掌さんより早く3人の方々が駆けつけてくれています。みんなで、かなりの段差だったのですが、ホームに下ろしました。気持ちいいですよね。

 都会だったら、事前に駅員さんがスロープを持って待っています。それが当然のサービスだと思っていました。他の乗客がお世話をするというより、公共のサービスがあるので す。

 今回は、違います。無人駅だったり、駅員や乗務員でなく、乗っているみんながお手伝 いするのです。そう!それが「共生」。一緒に生活しているのですからね。電車と駅のホ ームの間が、30cm以上段差があるのです。でも、みんながいたらいいのです。施設や設備、サービスを整えることではないのですね。気持ちですよね。

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