初先達顛末記

④2016年6月18日

前回からずいぶん期間が開きました。
春に、とうとう手術をして、1か月求職して回復した、彼女。
まだまだ、完全には復調していないようです。リュックを背負って歩くのは、自信もないし厳しいようです。

そんな中、実は6月18日に、私が所属している「巡礼遍路研究会」の年次総会兼研究発表会が、今年は香川県善通寺で開催されることになっていました。彼女にも連絡して、今回は歩かないし、75番善通寺
だけなので誘ってみました。



まあまったく未知の経験でしょうが、札所のお坊さんや遍路研究者、大先達の方などのおつまりです。
今年は、真念庵の調査報告や衛門三郎伝説のモチーフ案、下総の写し霊場の研究などでした。もちろん、善通寺猊下の記念講演もあって、充実していました。あっという間の4時間です。

早朝から車で走って、片道250km。でも意外と早く着いたので、金毘羅さんを通過して、満濃池に向かいました。途中道を間違ったおかげで、上流から池の巡って堤防に到着。それもラッキーで、水位が低いので、お大師さんがお護摩を焚いたとされる小島が陸続き。その場所に立つこともできました。ふり返ると、いったいどれくらいの高さでしょう?眼下に樋が見えます。その高さまで土を積んで、川をせき止めたんですね。今でも、大工事でしょう。

早めに善通寺にいって、金堂、大師堂とお参りします。今回見せたかったのは、大師堂の地下の戒壇巡りです。いくつかのお寺には、地下に真っ暗な通路があって、めぐっていく戒壇巡りがあります。これも、禅定だと思います。

実は、ここ善通寺さんには、なんとお大師さんの声を復元したというお大師さんのお話が聞けます。真っ暗な通路を左手を壁にあてながら恐る恐る進みます。やがて、薄明かりが見えて一つの空間に出ます。電気が点いて、両側には曼荼羅の大日如来。

また通路を通って外に出て、今度は真魚さんの産湯を汲んだという井戸。博物館には一字一仏経。鎧兜を着た戦勝地蔵など。さっそく、授業で得たにわか知識ですが、お不動さんの迦楼羅炎に、迦楼羅の顔が3つもありました。

12時から、猊下のお話。1:30から研究発表。16:00過ぎに大阪に向かいました。20:00には到着していましたよ。

さてさて、次回はいつになることやら。先は、長いですね。