観音巡礼(10)   [天野山金剛寺・施福寺・葛井寺]

 秋晴れの体育の日、今日はどこに行こうか?そう前に西国6番・7番行ったから、今度は4番・5番だよね。
 いま、大阪の葛井寺のあの千手観音様のご本尊ご開帳なのです。

 唐招提寺が、もう長く全面改築修復中ですから、日本にある腕が千本、本当にある千手観音さまを拝める
 チャンスなんて、そう滅多にあるものではありません。

 また、最近メタボ一直線なので歩きたくて、槇尾山施福寺に登ります。そう、西国33ヶ寺のなかでは、醍醐寺
 についで難所ですね。でも「6丁」ののぼりで、1/3が階段です。多分のぼりが20-30分ですね。ハイキングや
 地方からの行楽客もおおいですね。3連休ですからね。

 さて、パン屋さんのアツアツ出来立てを購入して、先に近くのお寺ですが、女人高野天野山金剛寺にお参り。
 このお寺は、格の高いお寺です。奈良時代の僧行基が聖武天皇の勅願によって草創し、のち弘法大師が
 密教の修行をしたと言われているお寺です。運慶の作と伝えられるご本尊大日如来、脇士の不動明王、
 隆三世明王が祀られています。圧巻ですよ。お正月にお参りするのですが、今日は誰もいません。
 ご本堂・大師堂でゆっくり勤行しました。

    大師堂    

 和泉市の山、槙尾山に向かいます。天野山から来るまで30分。途中からは、対向も難しいほどの狭い道です。
 駐車場に到着は、9:00だったのですが、もう一杯です。


 リュックをかついだ中高年の山あるきさん。夫婦でおまいりの西国巡礼。掛け軸の人がおおいですね。
 参道は、ぞろぞろ。すでに下りてくる方々がけっこう多いです。お参りは、いつも早朝ですね。

 杖を持たないで、山を登るのはもう辛いです。今度は、西国用に登山用の杖を買おうかな。
 「貴方も今日一日、観音様に」山門を過ぎると、のぼりがきつくなります。今回、三度目です。

  施福寺の山門です。

 なんとか覚悟の登り道。すれ違う皆さんとは、全員ご挨拶ですね。これが、いいんですよ。
 あの愛染堂です。お大師さま手彫りの愛染さま。最後の階段の途中には、お大師さまの剃髪堂。
 そう、ここはお大師さまが出家されたお寺です。

   

 ご本堂では、ご本尊が弥勒菩薩、同じく千手観音さま。裏にまわって馬頭観音。お父さんと高校生らしい
 三人連れが、観音経偈と心経をたからかに唱えています。お参りが、ぞろぞろという感じです。

 痙攣しそうな足を引きずって、もう降ります。
 そうそう、ここにも「泉州柿の葉寿司」があります。買ったのですが、どうも甘めのしめ鯖に紅しょうがが
 はさんである。ちょっと、苦手かも。

 車は、一路藤井寺に。和泉から堺インターに出て、近畿道松原から西名阪道藤井寺。出たら、もう車で
 5分です。でもやっぱり1時間近くかかりますね。

 大きな道沿いの駐車場に車を止めて、歩きます。ちょうど観光バスと同じで、ぞろぞろ。いやはや。

 山門をくぐると、正面にご本堂。

  ご本堂は、あの千手千眼観音さま。お厨子のなかで、あの千本の
 
  手が、全部は見えません。でも実際にお会いできているという感動は否めません。
  すごい!両脇には、お不動さんと愛染さま。真横から見れます。

  たくさんのお参りの方々です。いい日でした。
  帰りに、有名な「葛井寺の葛餅」。吉野葛の蕨餅です。黄な粉で。おいしいですよ。
  厄除けですね。

  今度は、総持寺方面ですね。そして兵庫です。いつにしようかな。また冬休みのお四国も計画ですね。

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