観音巡礼(9)   [壺阪寺・岡寺・橘寺・長岳寺]

秋になって、9月は土日も仕事に追われてまだまだ忙しいのですが、もううずうずして仏様に会いたくて。
とうとうお休みを取って、奈良に向かいました。

そう、いま西国札所では、ご本尊のご開帳が順次なされています。この10月からは5番から10番がご開帳。
今日は、第六番 南法華寺(みなみほっけじ)、第七番 岡寺(おかでら)を目指します。

いま奈良県も高速道路が徐々に整備されてきて、橿原神宮まですぐです。そこから南下して、吉野のほうに。
まあそこまで行かないのですが、大和三山を見ながら、谷あいの壺阪に。

  まだ朝日が輝いて、入り口をはいって段々の境内を登っていきますと
 最初に迎えて下さるのが、釈迦三尊の石像です。普賢・文殊菩薩ですよ。見えますか?

     

  お里・沢市の『壺坂霊験記 』のお寺です。目が不自由な夫沢一のために毎夜おまいりに行くお里を
  疑った沢一が谷に飛び込み、後を追ったお里とともに、観音様が助けてくださって、目も見えるようになった。
  涙の恋物語。観音信仰の真骨頂ですね。目の病気の観音様です。ここ奈良の高取は、「薬売り」の町です。
  目薬がいいですね。

   もちろん、本堂に上がって、ご本尊の周りを巡れるのですよ。
   ちょっと太目の観音様。

  静かな感動と満足を感じながら、今度は岡寺に向かいます。車ですから、すいすいですね。
  飛鳥地方です。高松塚やキトラ古墳などの側ですよ。石舞台や亀石。どうですか。

  もっとゆったりしていたら、レンタサイクルなんですがね。今日はお参りですから。

   岡寺です。このお寺も谷あいにあります。
   実は、今日の二つのお寺では、必ず愛染さまがおられます。

     

   如意輪観音さまの両脇には、お不動様と愛染さまです。
   真言宗豊山派のお寺です。大師堂。もちろん心経を高らかに。
   
   お参りを済ませたのですが、途中に通過した橘寺が気になって、戻りましょう。
   田んぼの向こうに清楚なお寺です。橘寺。そうです、聖徳大師の誕生寺。

   山辺の道の散策で、おじさん・おばさん、中学の遠足などぞろぞろ。如意輪堂。
   ここの如意輪さまは、とても穏やかな仏様。お気に入りのひとつに追加です。

     また会いに来ます。

   さてさて、少し走ると三輪大社です。そう「そうめん」の里。三輪そうめんですよ。
   池利のそうめん本店の庭にあるそうめん専門店。いきつけ?ですよ。まっすぐ向かいましたが、
   団体貸切で入れません。めげずに、こんどはそうめんの「山本」です。ここは、知る人ぞ知るところで、
   お店に入ったら、「にゅう麺」がいただけます。メニューはそれだけ。時間があれば、工場見学も
   できるんですよ。おじいさんとおばあさん一組だけしかお客さんがいませんでした。

    柿の葉すしが二つついています。おいしいですよ。

   帰り道にもうひとつ、お参りに。天理市の大和十三仏の普賢菩薩のお寺、長岳寺。
   阿弥陀三仏。上には、大師堂。
 
    白い四頭の像に乗っておられる二十臂の普賢菩薩です。

   実は、この庫裏で「そうめん」がいただけるんです。ぜったい今度は、ここでいただきます。
   
   今回も、はずれなしの満足な一日でした。やっぱりおまいりは、いいです。リフレッシュですよね。
   (実は、携帯電話で仕事の会話を何回もしていましたが、・・・。)

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