信貴山朝護孫子寺

信貴生駒ドライブウェイを20kmほど走りますと、信貴山朝護孫子寺です。
  駐車場からは、旅館街を抜けて、赤い橋を渡っていきます。

   信貴山は毘沙門天をおまつりしています。
  毘沙門さまが、獅子(寅?)に乗っていますから、眷属としての象徴でトラが有名です。

  おおきな張子のトラです。上がご本堂です。

   ここは、参道の途中に三つある宿坊の玉蔵院の
  浴油堂です。前は、ここでお護摩の灰をいただきましたよ。玄関や入り口に撒いて、邪気が
  入らないようにします。今回は、75歳のおじいさんに、ご案内いただきました。

  刀八毘沙門像。全身青くて、顔が三つ、手が八本。すべての手に刀を持っています。
  獅子に乗るお姿です。以前に、馬頭観音さまの明王像(10本の刀を持つ。)を拝見したことが
  ありますが、この毘沙門様もすごい。お厨子の正面に座らせていただいて、手回しの懐中電灯
  で詳しく説明をいただきました。普通は、説明しないのだが、・・といいながら15分くらいですか。

  横には弁天様(毘沙門さまの奥さんですね。) お厨子の中は、来迎図が書かれていて、その前に
  おすわりです。よく見る毘沙門像ではな く、憤怒の像です。その三面は、怒りの歯をむき出した
  お顔と、じっとこらえた苦渋のお 顔。正面は、慈悲のお顔。戦国武将、とくに上杉謙信が戦勝祈願
  したので有名だとか。

   写真は、大和十三仏の阿しゅく如来です。お堂の奥なので
  お顔は映りませんでしたが、今回二度目です。阿しゅく如来にお会いするのは、まずないですね。

  もうサクラもかなり咲いています。ウグイスが、今の春を楽しんでいるようです。

   

  ご本堂の篇額です。ご存知でしたか?左右に百足(ムカデ)です。
  ここは、地下に戒壇めぐりがあります。ここのが一番真っ暗でしょうか。長野善光寺さんのも
  暗いですね。善通寺では、途中にお大師さまがおられ、お声がきけますね。ここのは、
  途中に干支の仏像があるところと、扉に鍵がかかっているところがあって、その鍵を握ったら
  生涯息災におれるというご宝珠の扉の鍵です。また、念珠ですりすり。